飲食・娯楽の融合を夢見て 原点は「マック」
イオンファンタジー社長 藤原信幸氏(上)

子供らが楽しめる「モーリーファンタジー」
遊戯施設運営大手イオンファンタジーの藤原信幸社長(50)の商売の原点はマクドナルドにあった。
高校時代のアルバイトを経て、正社員になりました。最初に配属された埼玉県の店舗は郊外にありました。慢性的な人手不足で、辞めたいとこぼす従業員には「半年頑張れ」と鼓舞する日々。近くの団地に求人のポスターを必死で貼り、省人化投資も進めました。
接客が好きで、店を繁盛させるには人を大切にすることが重要と感じていました。従業員のやる気を引き出し、楽しく働いてもらう雰囲気づくりに腐心しました。店舗運営が改善し始めると従業員の顔が見違えるように良くなるのです。
飲食とアミューズメントを融合したレストランに夢を見た。
転職したユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)では、飲食店運営などを任されていました。ある日、再び転職の誘いを受けました。イオンファンタジーの創業者で、アミューズメントを取り入れたキッズレストランを出したいというのです。まだ世に出ていない事業に携われる面白さに胸が躍りました。