人事で動かしたい部下と動かしたくない部下の違いは?
いまの上司は気に食わない部下は出す傾向があります。どんどん意見を言ってこいと言う割には、正論をぶつける部下を煙たがるんです。能力のある者を放出してしまい、イエスマンばかり。上司は、様々なタイプの部下を使いこなして成果を上げていくべきでしょう。僕も結構言う方なので、そのうち出されてしまうかもしれません。
毎年、自己申告書には、やりたい仕事を書いています。でも、一向に実現する様子がありません。結局、異動って、上司や会社の都合でされるものなんですよ。もっと、僕らのキャリアのことも考えてほしいと思います。
【上司に求めること】
*組織再編や人事異動の情報をもっと流してほしい
*いろいろなタイプの部下を使いこなしてほしい
*部下のキャリアを考慮してほしい
異動に関する上司・部下の意識の隔たりは意外に大きいようです。どうすればよいか、考えましょう。
異動はチームの戦力を整え、活性化させるためのカードであることは確かです。ただ、異動のカードを切る前に、考慮すべきことが3つあります。
(1)中期のチーム構想
プロ野球で言えば、攻撃主体のチームを作るか、守備主体のチームを作るか。それがあっての、トレードです。他チームの強打者やエースを引っ張ってくれば勝てるようになるわけではありません。
(2)現状の部下の活用度
いまの部下を本当に生かせているか改めて考えてみます。自分の使いやすい部下を集めれば、楽にはなるでしょう。しかし、戦力が低下すればチームとして実績が残せなくなります。一流のマネージャーは、様々なタイプの部下を組み合わせ、生かして成果を上げていくものです。
(3)部下のキャリア
部下は上司のものではなく、会社の資産であり、ひとりの人間です。本人のキャリアを考え、自分のもとから巣立たせることも考えましょう。人が変わっても成果を継続できる仕組みを作るのが、上司の役割です。なお、本人のキャリアについては、上司の思い込みで判断するのは危険です。自己申告書に書かれていることを読むだけではなく、背景や真意をヒアリングしておきましょう。
*中期のチーム構想を作る
*どんな部下でも活用できる上司になる
*部下のキャリア形成を考える
異動の時期は様々な噂が飛び交い、不安になることはやむを得ないことです。ただ、周囲が浮足立っている中でも、仕事に集中できるのがプロというもの。上司が持っている情報も正確とは限りません。気にしても仕方がないことです。