「秘書はiPhone」ハワイに5カ月いても経営者はできる
本田直之・レバレッジコンサルティング代表に聞く(下)
入社後は、役員として人事に大ナタを振るい、仕事のやり方も事業の内容もガラッと変え、2001年、上場を果たしました。
2004年、レバレッジコンサルティングを設立。その3年後には、ついに念願のハワイ暮らしを始める。
レバレッジコンサルティングは単なるコンサルティングはやりません。基本は、ベンチャー企業に資本を入れて役員になり、経営に直接関与するということをしています。投資育成事業のようなものです。現在、取締役をしている企業は全部で8社。ベンチャー企業の場合、上場企業と違って、取締役会は形式的な意味合いが強く、経営の意思決定はもっと日常のベースで下されます。だから経営に深くかかわることができるのです。

「モバイルコンピューティングの急速な進歩で日本とハワイを行き来しながら仕事ができる」
独立後、夢だったハワイへの移住の準備も進め、2007年にハワイで暮らし始めました。当初は完全移住のつもりでしたが、モバイルコンピューティングの急速な進歩で、これなら日本とハワイを行き来しながらでも仕事ができると思い、日本とハワイを行き来する現在のスタイルを確立しました。
実際、ハワイに行く前は仕事にデスクトップを使っていましたが、行ってからはノートパソコンに切り替え、さらにはiPhone(アイフォーン)に移行。現在は、仕事の8割をiPhoneでこなし、ノートパソコンを開かなくても平気になりました。iPhoneが秘書の代わりをしてくれるので、ひとりでもやっていけるのです。