なぜ東大生はワークスアプリに集まるのか
ワークスアプリケーションズCEO 牧野正幸氏(上)

東大から23人が入社
――東大新聞によると、15年度の東大生の就職先ランキングではワークスアプリケーションズは大学院修了者が13人で13位、学部卒は10人で10位。いずれも前年に比べて大幅に増加しているといいます。東大のみならず、アジアの優秀な人材も集めていますが、ワークスアプリを選ぶ理由はなぜだと考えていますか。
「自分に自信がある人がきていると思います。私は『最低うちの会社で30歳まで働いてほしい』と話します。10年間は自分を伸ばさなければならない時期です。私はいつも学生に『いい会社選びっていうけど、いい会社なんて選んでも無駄だよ』というのです。一番大事なのは、自分の成長に都合のいい会社を選ぶこと。当社は今の日本では間違いなく成長に都合のいい会社ですよ。成果より成長を評価するから。彼らにとっては都合がいいからきているんじゃないですか。我々にとっても30歳以降が一番おいしいので、できればうちの会社で働き続けてほしい。しかしもし自分のやりたいことが見つかった時、30歳までに基礎力を身につけておけばどこでも働ける」
「当社は社歴や人数からいうとベンチャーなので、内定をたくさん持つような最優秀な人が入ってくると、みんな諦めないんですよ。どういうことかというと、知名度の高い企業なら、入社した瞬間に『この会社ならブランドがあるから』と(多少想像と違っていても、まあこんなものかと)諦める。ところが、当社に来る人は諦めない。少しでもウソがあると、納得できずにやめてすぐに他に行きます」