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東大女子はもてない?

山口さんは「キャリア女性のロールモデルって何なんだろう」と悩む。

山口さんは「キャリア女性のロールモデルって何なんだろう」と悩む。

日本のリベラル派の弁護士が実際に結婚相手として選ぶのは「家庭的な専業主婦」が少なくない。ある5人のエリート金融マンに、「東大首席の女性と、高学歴ではないが、かわいい女性のどちらが結婚相手にいいか」と問うと、全員が後者と答えたという話を山口さんは友人から聞かされた。別に山口さんを意図した話題ではない。やはりショックだったが、これが現実なのかと思った。

山口さんが結婚相手として求める男性は「高学歴のエリートなんかではなく、仕事もちゃんとして、家事にも参加してくれる普通の人」だ。「それは私のわがままなのだろうか。結局、自分も都合のいい男性を求めているだけだろうか」と自問自答する。

知り合いのキャリア女性の中には結婚してうまくいっていないケースも少なくない。離婚したり、結局、キャリアを捨て家庭に入ったり。知人からは「男性に対してもっと柔軟に、したたかに考えれば」とも助言されるが、「それは不誠実なので」という。

「キャリア女性のロールモデルって何なんだろう。自分は結婚を選択すべきなのだろうかと、今、本当に迷っている」と悩む。山口さんは法律の世界で今後もバリバリ仕事をしたいと考える「法曹女子」。キャリアに真剣の向き合う女性ほど、結婚は大きなテーマなのだろう。

山口真由氏(やまぐち・まゆ)
1983年札幌市生まれ。筑波大学付属高校進学を機に単身上京。2002年東京大学入学。3年生で司法試験合格。06年法学部首席卒業、財務省入省、08年退官。09年から15年まで弁護士として大手法律事務所に勤務。15年米ハーバード大学ロースクール入学、16年修了。著書に『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(扶桑社)など。

(代慶達也)

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