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そもそもなぜ転職を検討しているのか、という原点に立ち戻り、転職で解消したかった課題を絞って(多くても3つ以内に)、まずはその解決を中心に置いて、必須条件を絞り込むようにしていただくのがよいでしょう。「あれも、これも、全部欲しい」という条件重視型の転職になると、活動自体がフリーズしてしまいかねません。それでも条件を重視したいという場合は、本当に転職する必要があるのかどうかを再考することをおすすめしています。

成否のカギは「相場を読み、条件を捨てられるか」

当たり前の話ですが、転職は需給で決まります。また、一人ひとりのキャリアがまったく異なるがゆえに、一般論としての正解がどこにもありません。

個々にとっての正解や先例がないという状況、かつ一人ひとりの「転職に成功すること」の定義が異なっているにもかかわらず、「転職に成功した人のストーリー」や「こうすれば転職に成功する」というノウハウ情報は、そこら中に氾濫しています。インターネットはもちろん、身近な知り合いの中にもそういう情報があるかもしれません。ぜひ、他人の転職成功談に振り回されず、自分にとってベストな選択ができるよう気を付けていただきたいと思っています。

人生にとって重要度が高いにもかかわらず、頻度が少なく経験値が不足しがちな転職だからこそ、「本当に大切なこと」だけをMUST条件として、「できればこうあってほしい」というWANT条件とは切り分けて考えてください。また、転職エージェントだけではなく、友人、知人、転職経験のある人、人を採用したことがある人など、できるだけ多様な立場の人から多角的なアドバイスをもらえるよう相談してみることをおすすめします。

残りのキャリアを、自分で納得できる時間にするために、ぜひ多くの情報を吸収して選択眼を広げていただきたいと思います。

黒田 真行(くろだ・まさゆき)
 ルーセントドアーズ代表取締役。日本初の35歳以上専門の転職支援サービス「Career Release40」を運営。1989年リクルート入社。2006~13年まで転職サイト「リクナビNEXT」編集長。14年ルーセントドアーズを設立。「Career Release40」 http://lucentdoors.co.jp/cr40/

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