ホリエモンの『多動力』 汐留で抜群の売れ行き
リブロ汐留シオサイト店

ビジネス街の書店をめぐりながらその時々のその街の売れ筋本をウオッチしていくシリーズ。今回は定点観測しているリブロ汐留シオサイト店だ。5月に訪れたときと比べると、「がらりと売れ筋が入れ替わった」と店長の三浦健さんは話す。初速のいい強めの新刊が出てきたほか、ビジネス書大賞の発表などで再浮上してきた旧刊もあるためだ。中でも抜群の売れ行きを見せているのが、ホリエモンこと堀江貴文氏の新刊だ。
これからの時代のキーワードは「多動力」
その本は堀江貴文『多動力』(幻冬舎)。多動力とは、いくつもの異なることを同時にこなす力のことだ。「あらゆる産業のタテの壁が溶けていく」これからの時代、もっとも必要な能力が「多動力」と言い切り、その力を身につけるための価値観や行動様式を指南する。5月下旬の発売だが、店頭に並ぶのはすでに3刷。
「この著者は多作で次々と本が出るが、売れ行きにはバラツキがある。その中ではたいへんいい売れ行き。店頭に並べた当初からよく売れていて、それがまだ続いている」と三浦さんは言う。堀江氏という人気著者と、「多動力」というキーワードの強さがうまく組み合わさって、好調な売れ行きを支えているようだ。