東大もハーバードも頂点 真由さんの癖になる勉強法
東大大学院在籍で、NY州弁護士の山口真由さん

山口さんは「集中できないときは、あえて脳をリセットする」と話す
そうは言っても集中力を高めたり、維持するのは容易ではない。「そうなんです。例えば、憲法の勉強をして、あと1ページで章を終えるという大事なときに集中力を欠いてしまうことがよくありました。そういうときは刑法とかの別の章を開いて、あえて脳をリセットします。気分転換みたいなものです。受験でいえば、数学で詰まったら、英語を勉強するとか、そんな感じですね」という。「やはり集中できるときとそうでないときがあるので、自分の頭がはまるというか、脳が受け入れるタイミングが来るまで、リセットを繰り返すのです」
山口さんは中学卒業と同時に上京して、名門の筑波大学付属高校に。ここでも朝の光を感じたら、机を見るのを習慣にした。東大に入学して法律を学んだが、最も「ガリ勉」に励んだのは司法試験だ。当時は、5月の短答式試験、7月の論文式試験、10月に口述試験と、まさに「夏の陣」。暑さ対策として、机のある自分の部屋だけにエアコンをつけ、ほかの部屋にはつけなかった。これも自分の部屋で勉強する癖をつけるためだ。リモコンの電池が切れたときは半狂乱になりそうだったと笑う。こうして04年、東大法学部3年生のときに見事司法試験に合格した。
最後は必ず成功する
数々の難関試験を突破した山口さん。目標をどう設定し、モチベーションを上げているのか。
「実は夢とかないんです。弁護士になれば、お金持ちになれるとか、社会的な地位を得られるとか、そんな夢とかは描けなかった。やはり人を突き動かすものは義務感とか、恐怖感かもしれないですね」という。親に反対されながら、北海道を出て東京の有名進学校に入学したのでプレッシャーがあった。