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「すばらしい作品に仕上げることができたのは、東海で6年間、同じ釜の飯を食った信頼関係があったから」と話す

「すばらしい作品に仕上げることができたのは、東海で6年間、同じ釜の飯を食った信頼関係があったから」と話す

2008年、これ以上遅らせたら水野と一緒に仕事をする機会は一生やってこないと思い、意を決して証券会社を退職。水野をマネジメントするミズノオフィスを共同で設立し、私が社長に就任しました。さらに、2年後の10年、文響社を創業し、水野にも役員として入ってもらいました。

今こうして本がヒットしているのも、東海の縁のおかげだと本当に思います。

気心の知れた間柄が、ヒット作を生む要因となった。

私が作品をつくる際に大事にしていることに、「妥協しない」「言いたいことを言う」「摩擦を恐れない」といったことがあります。作品を出すといったん決めたら、完璧なものができるまで妥協せずにとことんやります。

そんな時、一緒に仕事をする人間が気心の知れた間柄であれば、非常にやりやすい。例えば、「うんこ漢字ドリル」は完成までに2年以上かかりましたが、その間、実は私が何度か大きなミスをやらかし、そのたびに、最初からやり直したいと古屋にお願いしました。

普通の著者と編集者の間柄なら、著者に間違いなくキレられていたでしょう。古屋にも「普通なら心折れているところだ」と言われました。そこまでしても関係がこじれることなく、すばらしい作品に仕上げることができたのは、東海で6年間、同じ釜の飯を食った信頼関係があったからというのもあると思います。

水野との仕事も同様です。彼は文響社でも「人生ニャンとかなる!」などヒット作を連発してくれています。よく「学生時代の友人は社会人になっても損得勘定抜きで付き合える」と言いますが、水野にしても古屋にしても、まさにそういう関係です。それが仕事上でもプラスに働いているのだと思います。

仕事以外でも、同級生の絆のありがたみを感じることが多々あります。私も今年41歳になり、親も高齢です。信頼できる医者がいればいいなと思うことがよくありますが、幸い、東海の卒業生には医者が多く、仲のよかった同級生の中にも何人か医者がいます。何かあったときに、気軽に相談に乗ってくれ、とても有難いことだと思っています。

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