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 「もちろん、成果を上げる人にはそれ相応の報酬も支払います。能力さえあれば、チャンスのある国は世界中にある。その人が経営チームの一員になり、チームを率いることができたら、何億円もの年収がとれる。実際、当社にもそういう人が多くいます」

後継者へ「自分のようになるな」

――後継者はどんな人材がいいと考えていますか。

柳井氏は「団体戦で戦える能力が必要になる」と話す

柳井氏は「団体戦で戦える能力が必要になる」と話す

「まずは我々の基本的な考え方、経営者になるためのノートを作っているので、それを理解して体現できる人物。我々は服を売っています。個人的な考えかもしれないけど、服って、主観的で客観的なものだと思うんです。服には文化があるんです。そのことを理解していること、それが大事ですね」

「加えて実行力があり、挑戦できる人。僕と同じタイプはダメだと思う。誤解を恐れずに話すと、僕はある意味で経営者として『オールマイティー』です。(実質的な)オーナーで会長で最高経営責任者(CEO)。商売のことも商品のこともよく知っているんだから。うちの経営陣によく、『僕みたいにするな、絶対失敗するから』といっています。僕は創業者だからできたこともある。いかに能力があっても、僕なしで今後、経営するにはチームでやらなければうまくいきません。団体戦で戦える、そんな能力が必要になります」

――後継者は、社内の方ですか、あるいは社外の方でもいいですか。

「社内の人間じゃないとダメだと思う。みんなの支持が得られないと思うからです。(盟友である孫正義ソフトバンクグループ会長兼社長を念頭に)ニケシュ・アローラさんが後継者なんて、うちではダメなんですよね。なんぼ彼が優秀でも、うちだと社内の人が支持しないでしょ」

「支持されるリーダーというのは、好き嫌いじゃない。この人のいうことなら聞いてもいいと思える人。そのためには、(部下に)具体的で的確な指示が出せなくてはいけませんね。経営はぼんやりした概念や方針じゃ回りません。具体性、個別性がないと経営はうまくいかない」

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