辣腕リーダーはなぜ「ワイン党」になるのか?
ライター 猪瀬聖

肩肘張らないビジネスディナーには、ワインが似合う? 写真はイメージ
もうすぐバレンタインデー。最近は、チョコレートの代わりに高級ワインを贈ったり、チョコにワインを合わせたりと、ワインを用いた演出も見かけるようになった。日本でもワイン好きは着実に増えており、経営者のなかにも、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長やキヤノンの御手洗冨士夫会長、楽天の三木谷浩史社長、トヨタ自動車の張富士夫元社長ら、熱心なファンが多い。辣腕リーダーほど「ワイン党」が少なくない。
経営者の「名誉ソムリエ」が続々
2月19日、東京都内のホテルで「ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)」の就任式が開かれる。この称号は、日本ソムリエ協会(田崎真也会長)が日本のワイン文化の発展に貢献した各界の著名人に贈るもの。今回、新たに就任するのは7人で、経済界からは伊藤忠商事の岡藤正広社長と幻冬舎の見城徹社長が入った。いずれもワイン党として知られ、ワインへの造詣も深い。

前沢友作氏
これまで名誉ソムリエになった経済人をみても、ソニーの出井伸之元会長や御手洗氏、三木谷氏、張氏のほか、西武ホールディングスの後藤高志社長ら、そうそうたる顔ぶれだ。
若手のベンチャー経営者の中にもワイン党は多い。スタートトゥデイの前沢友作社長やサイバーエージェントの藤田晋社長らが有名だ。前沢氏は以前の取材で「自宅の地下にワインを6000本以上収納できるセラー(保管庫)を建設中」と話していた。