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 50周年を迎えるミス日本コンテスト。これまで女優の藤原紀香さんらがグランプリに輝いてきた。ミス日本コンテスト大会委員長の和田優子氏は「ミス日本での学びは、話し方とか、表現方法など、普通の学校で教えてもらえないモノばかりです」と話す。和田氏によると「伝え方」のコツは、「短い時間に、相手に自分をどれだけ印象づけられるかです。また、相手によって話す内容や表現方法を変える必要もあります」という。

ミス着物になった岡部さん。「メークは、したことがなかった」=ミス日本事務局提供

ミス着物になった岡部さん。「メークは、したことがなかった」=ミス日本事務局提供

ミス日本コンテストでは、15年に東大医学部の秋山果穂さんが準ミスになり、17年のグランプリには大阪大学の高田紫帆さんが選ばれた。「今年のファイナリストにも東大のほか、早稲田大学や慶応義塾大学の女子学生がいました。応募理由として、この30項目の講習を受けたいというのもあるようです。次世代の女性リーダーを目指すプログラムにもなっており、実際、ミス日本の方で起業する人もいますね」と和田氏は強調する。

バイオリンも上手だが、運動はオンチ

 ミス着物に輝いた岡部さんは、実はバイオリンも相当な腕前。東大音楽部管弦楽団にも所属し、週3日を練習に割いている。その気になれば、人気アナウンサーやタレントといった華やかな道も開けそうだが、本人は薬学の研究にまっしぐらだ。「いま、アルツハイマーの研究もやっています。認知症は深刻な疾病ですが、根治薬がありません。たんぱく質を応用した新薬開発に役立ちたいと考えています。今後は理科2類から薬学部に進学して大学院、できれば米国などに留学したいですね」という。

完全無欠の才女というイメージの岡部さん。しかし、「運動は全然ダメなんです。バスケットボールもバレーボールも、ドッジボールみたいになってしまう。ボールから逃げてばかりなんです」という。方向音痴で、東大駒場キャンパスに通学するため、JR渋谷駅から井の頭線に乗り換えるときも「入学後2週間ぐらいは、駅員さんにホームはどこですかと何度も尋ねました」と笑う。

14日はバレンタインデー。「恋愛には憧れるが、理想の男性は本の中でイメージするぐらいです」と恥ずかしがる岡部さん。本や研究や音楽に夢中で、恋愛経験はないという。

岡部さんの夢は、「将来、ノーベル賞級の研究をして、画期的なクスリを生み出すこと。昔父親が、脳の外科出術を受けたが、内科的な治療で患者の負担を軽減するサポートをしたい」と話す。「今日は二度と来ない」が座右の銘の岡部さん。研究にまい進しながら、プレゼン力も身につけ、海外でリベンジする日も近いかも知れない。 

(代慶達也)

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