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最後は、自分の目的を達成するためなら、たとえ他人を犠牲にすることになっても良心の呵責(かしゃく)がない(少ない)「謀略型」です。常に自分にとって有益かを判断基準にし、部下を道のように考えます。スピード出世を果たした人や「できる」と評価されている人に、このタイプが潜伏するケースもあり、静かに、そして確実に職場を壊していきます。

危険度は人それぞれ、「複合型」も多く存在

これらのタイプは、それぞれ独立して発現するわけではありません。複数のタイプの特徴を併せ持っている「複合型」も少なからず存在しています。

さらに4つの特徴がどれだけ強く表れるかは、個人によって異なります。それぞれ特徴が顕著に表出している人もいれば、少しだけその特徴を持っているという人も存在します。

つまり「危険な上司」の特徴は、人によってグラデーション状となっているわけです。

「普段はまあまあバランスがとれた人なのに、突然理不尽なことで激怒すると止まらない」「協調性がまったくないわけではないが、何か一つのことに没頭すると、周囲に目配せできなくなる」

これらのケースは、それぞれ、「激情型」や「機械型」の特徴がありながら、それほど極端ではないケースかもしれません。

「あの上司はひどかった」は、どのタイプだったのか

また同じ人でも、置かれた「環境」によって強く特徴が出たり、抑えられたりすることもあります。

これも考えてみれば当たり前のことですが、具体的には次のような人がいます。

自身の処遇に納得がいかない人が、精神的にイライラを抑えられず、以前はたんに気むずかしい人、怒りっぽい人という印象だったのに、周囲すべてが敵といった様子で、常に不機嫌で部下をはじめ周囲に当たり散らす「激情型」になってしまった――。

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