変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

なぜ成績がよくなかったかといえば、実際にはあまり勉強していなかったから。寮の学習室では、言われて机には向かっていましたが、よく見回りの先生の目を盗んでゲームをしたり漫画を読んだりしていました。

私だけでなく、いかにサボるかを考えていた人も多かったと思います。例えば、先生が来ると足音でわかるので、足音が聞こえると、みんな急いで勉強しているふりをします。見つかると怒られるので、そこは必死。先生が近付くとついたてをノックして教え合う互助の精神も発達していました。

スポーツに打ち込んだ。

勉強はあまりしませんでしたが、スポーツには打ち込みました。今、身長は1メートル83センチありますが、中高時代も背は高く、スポーツは全般に得意でした。中学ではテニス部、高校では野球部に入り、放課後は毎日練習。今振り返ると、付設時代はテニスと野球ばかりやっていたという印象が強いです。

学校生活で一番印象に残っているのも、高校時代の体育祭。特に、1年から3年までの全12クラスによるサッカーのトーナメント戦は、サッカーが盛んな土地柄のせいか、大いに盛り上がりました。

クラスの中からサッカーの好きそうな十数人でチームを組むのですが、私も毎回、出ていました。

ユニホームも、ヨーロッパの人気チームや強豪国のデザインを真似たユニホームを自分たちで買いそろえます。そもそも、毎年のクラス替えの時も、みんな真っ先に気にするのは、サッカーのうまいやつが同じクラスにどれくらいいるか。それによって、チーム力が変わってくるからです。とにかく、楽しい思い出でした。

でも、スポーツに熱中しすぎて勉強がおろそかになっていたのも事実です。後で受験勉強を本格的に始めた時に、もう少し勉強しておけばよかったなと、ちょっとだけ後悔しました。ただ、これもすべては自己責任。そのことを学んだ貴重な機会でもありました。

(ライター 猪瀬聖)

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