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「このあたりは銀行がそれほど多くなく、金融関係の本が上位に来るのは珍しい」とビジネス書を担当する本店マネジャーの川原敏治さんは話す。メガバンクが打ち出している人員削減計画は規模が大きく転職市場にも大きな影響を及ぼすとみられるだけに、金融界以外のビジネスパーソンや就活生にも関心が広がっているようだ。

10位にも銀行本

それでは、先週のベスト5を見ておこう。

(1)質問は人生を変えるマツダミヒロ著(きずな出版)
(2)たまご社長が教える運をつくる仕事術森安政仁著(三楽舎プロダクション)
(3)生産性を上げる経営管理と労務管理望月敬介著(経営書院)
(4)日本の国難 2020年からの賃金・雇用・企業中原圭介著(講談社現代新書)
(5)銀行員はどう生きるか浪川攻著(講談社現代新書)

(八重洲ブックセンター本店、2018年5月13~19日)

1位は、質問家を称するカウンセラーによる自己啓発本。電話人生相談を長く続ける鶏卵卸の社長が、運を呼び込む方法を説いた本が2位に入った。3位は経営管理・労務管理の専門書。中小企業向けに資源をかけないで生産性を上げる方法を専門家が解説している。4位は、経済予測で人気のある経済アナリストが、これからの日本経済や国民生活がどうなっていくのかを見通した本。日本の企業や雇用、賃金を軸に語っている。

5位に、今回紹介した本。表には入っていないが、10位にも銀行業界の未来図を示した新書、津田倫男『誰も書けなかった「銀行消滅」の地図帳』(宝島社新書)がランクインしている。こちらでも「消える銀行員」の章題で1章を割いて銀行員のこれからに触れており、銀行という企業体そのものにも増して、そこで働く人の未来に関心が集まっているようだ。

(水柿武志)

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