オンオフ切り替え、意識的に 自分へのご褒美も効果的
アフラック取締役上席常務執行役員 木島葉子氏

木島葉子・アフラック取締役上席常務執行役員
管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。女性管理職が交代で執筆します。今回は、アフラック取締役上席常務執行役員の木島葉子氏。5度目の登場です。
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当社には女性社員向けのメンター制度があり、役員や部長がメンターを務めています。毎年、私も3人程度担当します。私はメンタリングの場を自分のプライベートを含めた将来のキャリアを考える場として使ってもらいたいと考えています。
自分自身にとことん向き合ったうえで、自分のことをメンターに伝えるとともに、メンターの話を聞いたうえで、さらに自分について考える時間です。初めはみんな緊張した面持ちですが、月1回、定期的に話をするうちにいろいろな話ができるようになります。
本人の環境がその1カ月で激変することもあります。体調や家族の環境変化などで仕事との両立に苦労している時などは涙を流しながら話をする人もいますが、話しているうちに考えが整理されていくのがわかります。
その中で「どうやってオンとオフを切り替えているのか、自分はうまくできていない気がする」とよく聞かれます。
毎日の仕事はいいことばかりではなく、辛いこと、大変なこと、びっくりするようなことに必ず出合います。それも含めて仕事だとわかってはいるものの、自分の気持ちを安定的に保つことは簡単ではありません。いつまでも解決しない案件を抱えているときなどは、なおさらです。
そうしたときのために私は気分転換の方法をいくつか持っています。
一つ目は、会社を出た瞬間に仕事を一度忘れることです。重たい案件があると帰宅後もつい考え込むので、意識的に気持ちを切り替えることが大切だと思っています。次の旅行の行き先をスマートフォンで探したり、本を読んだりして、とにかく仕事を頭の中から追い出すようにしています。
二つ目は、会社の友人と食事をしたり飲んだりしながらこれでもかというほどおしゃべりすることです。社内のことがわかっている人とのおしゃべりは、状況説明が不要な分だけ気持ちがとてもさっぱりします。