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水野氏は、本書でビジネスに役立つ段取り改善法をふんだんに紹介しているが、「段取りは仕事に限らない。日々の暮らしやキャリアの将来設計にも段取りは有益だ」と強調。「人生の段取り」も勧める。段取り向上で得られた時間で「仕事のクオリティーを高めるのもいいが、友人と飲みに行ったり、家族と過ごしたりと、人生のクオリティーを高める方向で生かすのも価値が大きい」(水野氏)。

米アップルを創業したスティーブ・ジョブズ氏は、いつも同じ型の黒いハイネックシャツを着ていたことで有名だ。徹底的に無駄をそぎ落とし、創造性を高めようとしたジョブズ氏の姿勢が、独創的な製品の誕生につながったとされる。ジョブズ氏を尊敬する水野氏は、段取り力を高めて創造的な仕事に集中することが「その人の才能を引き出し、違いを際立たせるための呼び水」になるとみる。ルーティンを大事な仕事に集中するための業務切り分けととらえ直せば、働き方にめりはりを付ける効果も期待できそうだ。

水野学
 クリエーティブディレクター、クリエーティブコンサルタント。1972年東京都生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒。98年にグッドデザインカンパニーを設立、代表取締役を務める。ブランドづくりやロゴ制作、商品企画、パッケージ、インテリアデザインなどを幅広く手掛ける。主な仕事に「くまモン」や、中川政七商店、NTTドコモ「i D」など。

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