5ステップで会場中が幸せに 元芸人の披露宴スピーチ
人材研修コンサルタント 中北朋宏氏

人材研修コンサルタント 中北朋宏氏
元お笑い芸人で、人材研修などのコンサルティングを手掛ける中北朋宏氏に、相手の心をつかむ「愛され対話術」を紹介してもらうシリーズ。今回は経験のある方も多いと思われる、結婚式のスピーチで会場の心をつかむ方法を解説してもらいます。会社の歓送迎会や社内表彰などの挨拶にも応用できそうです。
残念な結婚式のスピーチ3パターン
コンサルタントという仕事をしていると、取引先の結婚式に呼んでいただくことがあります。また、お笑い芸人から転職して独立した経緯もあり、お笑い芸人の結婚式にもよくお伺いします。
一流のお笑い芸人の結婚式のスピーチは、その芸人さんならではの、お決まりのフレーズを活用しながら笑いを重ね、最後にはその場に幸せがあふれ出し、皆が笑顔になります。「お見事!」というしかありません。
一方で、一般の方の結婚式のスピーチは、見事なスピーチと残念なスピーチの両極端に分かれます。残念なスピーチは時間も長く感じ、周りの景色がセピア色に見えてくるほど重苦しい空気が漂います。
特に残念なスピーチにみられる特徴的なパターンは以下の3つです。
・失敗パターン(1)冒頭の自虐ネタが深刻すぎて「この会社、この社長、大丈夫かな?」と出席者に不安を与える
・失敗パターン(2)毒舌の人が笑いをとるつもりで新郎・新婦を落としすぎて、会場の空気が凍り付いてしまう
・失敗パターン(3)スピーチが長く、緊張で内容も支離滅裂になり、「この話いつ終わるのかな?」という空気になっている