職場の雰囲気を明るく! 笑いを誘う「返し」の言葉
人材研修コンサルタント 中北朋宏氏
ここまで、返しの技術に触れてきました。早速使いたいけれど「誰に対して使えばいいか分からない」という方も多いかと思います。そこで、誰に対して返しをしたら笑いが起こるのかを判断する物差しをご紹介します。それは呼び方を2回変えるという手法です。
2回呼び方を変えることで相手との心の距離を測る
例えば、職場の飲み会で上司と一緒の席になったとします。最初は、〇〇部長や苗字で〇〇さんと呼んでいると思います。その呼び方を徐々に変えてみてください。
(1)〇〇部長、または〇〇さん:職場での呼び方
(2)〇〇さん:下の名前で呼ぶ
(3)兄さん:正確には「兄さんと呼んでいいですか?」と聞く(女性の場合は姉さん)
(3)まで変えても違和感なく接してもらえる人は、返しなどの冗談がかなり通じる関係性まで来ています。また、この手法は取引先との関係性を深めること、心の距離を測る手法としても有効です。
「本当にこんなことして怒られないの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、兄さんと慕ってくれる人に対して悪い気はしないものです。
ぜひ、呼び方を変える手法を活用しながら、冗談が通じる相手を探してみてください。意外に多く存在すると思います。
私が芸人から転職し、初めて入社した会社は若手の離職率が非常に高い会社でした。そこで私はこれらのスキルを使って若手に居場所をつくるようにしました。これは離職率の低下に大いに役立ったと思っています。
それでは、次回もお楽しみに~。
中北朋宏
浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動。トリオを解散後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、制度設計や採用などを担当。2018年に人材研修コンサルティングなどを手掛ける株式会社 俺を設立し、社長就任。
浅井企画に所属し、お笑い芸人として6年間活動。トリオを解散後、人事系コンサルティング会社に入社し、内定者育成から管理職育成まで幅広くソリューション企画提案に携わる。その後、インバウンド系事業のスタートアップにて人事責任者となり、制度設計や採用などを担当。2018年に人材研修コンサルティングなどを手掛ける株式会社 俺を設立し、社長就任。