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静かな心、内面の充実説く

ここにまとめられた様々な思考法から共通して感じるのは、内面を上手に管理して静かな心で人生を充実させていこうというメッセージだ。自己啓発本は多くが成功への心の持ちようを説いて、ときに上昇志向が過ぎる傾向があるが、そうした本と比べると本書は実に静かで知的だ。

「近くの大型書店でまとまって売れたという話を聞いて平台に展開したら、かなりいい反応が出ている」とビジネス書を担当する岡崎史子さんは話す。情熱や刻苦勉励を過剰に求めない静けさが今のビジネスパーソンには刺さるのかもしれない。

『アウトルック最速仕事術』が上位に

それでは、先週のベスト5を見ておこう。

(1)人材戦略がすべてを解決する小山昇著(KADOKAWA)
(2)「やめられる人」と「やめられない人」の習慣大平信孝著(明日香出版社)
(3)Think clearlyロルフ・ドベリ著(サンマーク出版)
(4)アウトルック最速仕事術森新著(ダイヤモンド社)
(5)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP)

(三省堂書店有楽町店、2019年5月20~26日)

1位は、中小企業向けに人材戦略の要諦を語った一冊。2位には、メンタルコーチの著者が悪い習慣を絶つ方法を紹介した本が入った。今回紹介した自己啓発書が3位。店頭の実売では事実上トップだという。4位はメールの整理法やショートカットキーの使い方など、アウトルックの活用法を説いたスキル本。前回の八重洲ブックセンター本店でも4位だった。大企業を中心にアウトルックを使っている会社が意外に多く、その使い方が仕事を効率化するポイントになっているようだ。5位に『FACTFULNESS』。有力な新刊不足の中で、息の長さが際立っている。

(水柿武志)

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