4人に3人、返信「1日待てない」 仕事メールの作法
受信でも一般社員が28.0通で最も少ない。主任が53.2通、課長が54.5通とほぼ同じレベルなのに対して、部長は99.5通と、2倍近くも多く、部長に判断実務や情報が集中している実態がみてとれる。経営者・役員は39.1通にとどまる。
24時間以内に返信がなければ「遅い」
メールをもらってもすぐには返信できないことは珍しくない。だが、そうした先送りが送り主をいらつかせていることが今回の調査からみえてきた。返信が来ないと、「遅い」と感じるのは、「1日(24時間)以内」が34.0%で最も多い。「2日(48時間)以内」(16.6%)、「1時間以内」(8.8%)と続く。

実は1日も待てない人がかなりいる。「5分以内」(1.0%)、「15分以内」(1.9%)、「30分以内」(4.0%)、「1時間以内」(8.8%)、「2時間以内」(7.0%)、「4時間以内」(8.6%)、「8時間以内」(5.9%)、「12時間以内」(4.3%)となっていて、「1日(24時間)以内」を加えると、75.5%に達する。つまり、4分の3の人は1日で返事が来ないと、不満を感じてしまうらしい。この質問には「急ぐ場合を除く」という条件がついているのに、この数字なのだから、急いでいる場合の送り主は、もっといらいらしてしまいそうだ。
1通を書くのに平均5分
メールを1通書くのに要する平均時間は「5分」が33.8%で最多だった。全体の平均時間は5分27秒だから、部長は1日に90分余りをメール書きに費やしている計算になる。
5分もかけていない人が結構多い。「1分」(6.3%)、「2分」(10.4%)、「3分」(22.1%)、「4分」(2.5%)の人もいて、75.0%が5分以内で書いている。93.5%の人は10分以内に書き終えているので、10分を超えるのは、時間をかけすぎの部類といえそうだ。