変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

「予測するのではなく構想する」「生産性を上げるのではなく遊びを盛り込む」「一つの組織にとどまるのではなく組織間を越境する」「奪い、独占するのではなく与え、共有する」……こんな対比で語られていくニュータイプの思考・行動様式は、オールドタイプの行動様式が支配的な組織で閉塞感を感じているビジネスパーソンに多くの示唆を与えてくれるはずだ。

「ビジネススキルという目の前の課題に対処する本より、考え方や思考法、心の持ちようなどを説く本が最近売れている印象がある。その中でもよく売れている一冊」とビジネス書を担当する本店マネジャーの川原敏治さんは話す。

『FACTFULNESS』『Think clearly』が上位に

それでは先週のランキングを見ていこう。今回は10位まで掲げる。

(1)会社を辞めずに収入を月50万円増やす! 船ヶ山哲著(集英社)
(2)人をつくり、事業をつくる!村田博文著(財界研究所)
(3)ブランディング転職術和多田保著(standards)
(4)サステナブルファイナンスの時代水口剛編著(きんざい)
(5)ニュータイプの時代山口周著(ダイヤモンド社)
(6)心。稲盛和夫著(サンマーク出版)
(7)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP)
(8)Think clearlyロルフ・ドベリ著(サンマーク出版)
(9)最高の結果を出す 目標達成の全技術三谷淳著(日本実業出版社)
(10)ハッタリの流儀堀江貴文著(幻冬舎)

(八重洲ブックセンター本店、2019年7月7~13日)

1~4位には、副業指南や経営者が語る経営論、転職指南、SDGs(持続可能な開発目標)債券市場の解説書が並ぶ。今回取り上げた本は5位だが、店頭の実売では一番売れているという。6位に稲盛和夫氏の新著、7位が『FACTFULNESS』だ。8位は5月末の本欄で紹介した思考法の本。今回取り上げた本とも共通する最近の売れ筋だ。スキル系の本をはさんで、これからの時代は無謀な夢に挑戦する姿勢こそが価値と語るホリエモンの最新刊が10位に入った。

(水柿武志)

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