デキる就活生に「出世術」学べ 未熟でも成長求める力
20代から考える出世戦略(64)

画像はイメージ =PIXTA
今回は少し視点を変えて、デキる就活生たちの言動から、ビジネスパーソンとして学べるものを探してみます。なぜなら、デキる就活生とは、優秀であるだけでなく、会社が求めるものをしっかり読み取っている人たちだからです。そのため、会社の常識に慣れてしまっている私たちにあらためて気づきを与えてくれることがあります。
デキるインターンは意外に地味な人だった
弊社ではインターンを大勢採用しています。とはいえ弊社のインターンはせいぜい週1日程度のアルバイトを3カ月~1年ほど続けてもらうような内容です。
弊社がインターンを受け入れる目的は大きくふたつです。
第一に、リサーチ能力の確保です。ビジネス経験はなくとも、論文の調査であったり、統計分析などで力を発揮してくれる学生はいます。そのような調査・分析の作業は常に必要なわけではないので、必要なタイミングで学生たちの力を借りることで、作業効率が高まります。
そしてその代わりに、就活中の学生たちに、ビジネスで求められる優秀さの方向性を示してあげるようにしています。つまり、学生の就職活動を支援することが、弊社がインターンを受け入れる第二の目的です。彼らがより良い会社に就職できるように支援してあげることは、そのまま私たちの喜びにもなります。
毎年数名のインターンが卒業してゆきますが、幸い、今のところほぼ全員が希望以上の会社に就職できています。
さてそんなインターンですが、採用面接時に驚かされることがあります。
弊社のインターン採用基準はそれなりに厳しくて、少なくとも中レベル以上のOAスキルと、論理的に考え表現できる思考力と調査力は必須です。そのためにテストも行います。
先日面接した一人は、OAスキルは中程度で、思考力と調査力はまあそれなりかな、というレベルでした。面接をしてみた感じでも、それほど印象に残りません。そのため、今はインターンの数もそろっているし、今回は断ろうかなと思ったのです。
しかし履歴書に記載しているある内容に目が留まりました。