「顔の筋肉の使い方」が印象左右 あぐあぐで改善
『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』著者 村木宏衣氏に聞く

アンチエイジングデザイナーの村木宏衣氏
最近、往年の人気者や芸能人などの顔を評して「劣化」という言葉が使われることがある。年を重ねれば「老化」し、シワやたるみができるのは当然だ。正直、言われた方はたまったものではないだろう。だが、シワやたるみはしっかりあり「老化」しているのに、なぜか「劣化」と感じさせない人がいる。この違いは一体どこにあるのだろうか。職場などでの日ごろのちょっとした注意で取り戻せないものだろうか。『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体(せいきん・かおからだ)大全』(日経BP)の著者、村木宏衣氏に聞いた。
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女優やモデルなどを顧客に持つ、エステティシャンでアンチエイジングデザイナーの村木宏衣氏は、「顔の老化には、肌の弾力や色調の低下など、さまざまな要因があるが、劣化と感じさせるのは、顔の筋肉の使い方が影響すると考えている」と語る。
村木氏が特に着目しているのが、(1)口元、(2)目のまわり、(3)ほおの筋肉の使い方だ。
食いしばりで「への字口」になるのを避けよう
まず1つ目。目の前の仕事に激しく集中したような時、ふと気が付くとずっと歯を食いしばっていたという人は多いのではないか。「食いしばるクセがあると、そしゃく筋の中でも大きな『咬筋(こうきん)』が緊張する。また、口角を下げるのに働く『口角下制筋(こうかくかせいきん)』が緊張することも多い。すると、両側の口角が下がり、口がへの字に近づいてしまう」(村木氏)。
これが「劣化」の要因の1つ。逆に、シワやたるみがあっても、口元が自然と口角が上がるような動きをしていると、「劣化と感じさせない」と村木氏は話す。
ではこの口元の動かし方に関して、村木氏が指導している基本の方法(口角を上げるセルフマッサージ)を紹介しよう。

『一生劣化せず今すぐ若返る 整筋・顔体大全』より(以下同)