賞与なしは本当に損なのか 給与の常識を疑ってみる
20代から考える出世戦略(67)

写真はイメージ=PIXTA
転職を考える際に各社の給与情報を確認します。その時、人材紹介会社の標準フォーマットにも必ず存在する、ある項目が気になることがあります。代表的な項目は賞与ですが、さてどう書いてある会社が良い会社なのでしょう。
給与及び手当、賞与欄の存在
【専門商社A】
給与の構成 : 基本給 250,000円
住宅手当 15,000円
家族手当 配偶者 15,000円
資格手当 〇〇資格 5,000円
月額給与合計 285,000円
給与支払 : 月末締め 翌月25日 支払
昇給 : 昇給 年1回(4月)
賞与 : 年2回(7月、12月)
年間 750,000円(昨年実績 基本給3カ月分)
給与の構成 : 基本給 250,000円
住宅手当 15,000円
家族手当 配偶者 15,000円
資格手当 〇〇資格 5,000円
月額給与合計 285,000円
給与支払 : 月末締め 翌月25日 支払
昇給 : 昇給 年1回(4月)
賞与 : 年2回(7月、12月)
年間 750,000円(昨年実績 基本給3カ月分)
これはよくあるタイプの採用内定通知書のフォーマットです。
細かいものだとさらに残業代についての記述があったり、昇給実績についても記述している場合もあったりしますが、おおむねこのような内容で構成されています。
さて、これに対し、別の会社のフォーマットを見てみましょう。そしてあなたならどちらが良い会社だと思うでしょうか。
【専門商社B】
給与の構成 : 年俸制 408万円
月額給与 340,000円
給与支払 : 月末締め 翌月25日 支払
昇給 : 昇給 年1回(4月)
賞与 : なし
給与の構成 : 年俸制 408万円
月額給与 340,000円
給与支払 : 月末締め 翌月25日 支払
昇給 : 昇給 年1回(4月)
賞与 : なし
これも年俸制の会社でよく見るタイプのフォーマットです。
電卓をたたいてみればわかりますが、専門商社Aの年収見込みは417万円です。それに対し、専門商社Bは408万円です。
さて仕事内容がほぼ同じで、昇給速度も変わらないとして、給与面だけで会社を選ぶなら、どちらが良い会社でしょうか?