職場の空気が業績を左右する 口コミデータが語る真実
八重洲ブックセンター本店
著者によれば、職場の空気の悪化はオープネスにまず表れるという。それはやがて業績悪化へとつながっていく。オープネスに変化が表れたとき、どう対処すればよいか、職場の空気を改善する戦略も最後の章で考察している。「成果を出すために、健全に意見をぶつけ合える場」。そんな職場が日本にもっと増えてほしいという著者の熱い思いが伝わってくる一冊だ。
「11月末に入荷して、そこから毎週コンスタントにベスト20以内に入ってくる。働き方や働く環境が気になる人が多いようだ」とビジネス書を担当する本店マネジャーの川原敏治さんは話す。
『1兆ドルコーチ』、八重洲でもランクイン
それでは先週のベスト5を見ていこう。
1位は60~90年代に活躍した経営コンサルタントの教えをまとめた一冊。2位は、世界のキャッシュレス事情に詳しい著者が、各国の現状を紹介しながらこれからのキャッシュレスの方向性を説いた本。ともにイベント開催に伴ってのランクインだ。
3位は異色のキャンペーンを展開している自己啓発書。主要な書店とネット書店で大々的にキャンペーン展開する一方、アマゾンには出荷していないという。4位はビジョンづくりが得意なコンサルタントとデータ分析が得意なコンサルタントの共著で、それぞれの視点から経営を指南する内容だ。5位の『1兆ドルコーチ』は本欄では、4週連続のランキング入りとなった。場所を問わず売れている今一番勢いのある売れ筋だ。紹介した職場論は7位だった。
(水柿武志)