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新聞に連載されたコラムが初出のためか52編はどれも4~6ページ。一息で読める手ごろな長さで、認知心理学や社会心理学の知見を典拠にしていることもあり、一編読むごとに何か得をした気分になる。一気に読んで行動の指針をつくり上げるという読み方より、ベッドサイドに置いて一日の気分転換に1~2編をポツポツ読むのがよさそうだ。起業家でもあり、人気コラムニストでもある著者のビジネス経験に裏打ちされた巧みな語り口が楽しめる。

「息長く売れた前作からあまり間を置かずに刊行されたので、入荷直後から反応がいい」と店長の三浦健さんは話す。『Think clearly』を買った読者がまた手に取っているようだ。「間違った思い込みを避ける」という姿勢は19年を通じたベストセラー『FACTFULNESS』とも相通じ、不確実な時代に向き合う態度としてビジネスパーソンの共感を集めているのかもしれない。

『FACTFULNESS』も再浮上

それでは先週のベスト5をみておこう。

(1)Think Smartロルフ・ドベリ著(サンマーク出版)
(2)ひとりの妄想で未来は変わる佐宗邦威著(日経BP)
(3)世界標準の経営理論入山章栄著(ダイヤモンド社)
(4)マンガ恋する株式相場!ホイチョイ・プロダクションズ著(ダイヤモンド社)
(5)FACTFULNESSH・ロスリングほか著(日経BP)

(リブロ汐留シオサイト店、2020年2月2~8日)

1位に紹介した思考法の本。19年末の本コラムの記事「書店員がおすすめ 年末年始に読みたいビジネス書10冊」で紹介したイノベーションの現場の知恵をまとめた本と経営理論を紹介した本が2位、3位に入った。4位はホイチョイ・プロダクションズによる投資入門マンガ。5位には『FACTFULNESS』が再び顔を出した。表にはないが、ドベリ氏の前作『Think clearly』も続編刊行効果もあり、9位に浮上した。

(水柿武志)

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