相談するなら誰に 職場の人間関係よくする小さな習慣
『入社3年目までに身につけたい上司のトリセツ』著者が語る
それでは、「(3)課長本人」に相談する場合を考えてみましょう。まともな上司であれば、部下とコミュニケーションがうまくいっていなければ、多少なりとも気にしている可能性が高いものです。そんな部下から正面切って相談されて、悪い気がすることはないでしょう。

上司自身も「あなた」のことを気にしている
ですから、「関係性がうまくいっていない上司本人に相談する」のがこのクイズではベストなのです。
「人間関係がうまくいっていない」という、ともすれば悪口のようにも聞こえてしまうような相談は、うかつに他人にすれば、たちまち広がって取り返しのつかないことになってしまいます(私自身、悪い噂話の広まるスピードに驚かされた経験は一度や二度ではありません)。
ここでは、上司に対する部下のふるまい方を紹介しましたが、部下に対する上司のふるまい方でも同様です。
「ちょっとのよいしょ」を有効活用しよう
うまくいっていない相手本人に相談するには、心理的抵抗があるかもしれません。そんなときには、
「課長みたいに営業成績を上げるには、どうしたらいいですか?」
など、少し相手を持ちあげる方向で、人間関係そのものでないところから話を切り出してみましょう。
昨今は、こういったコミュニケーションを、「スマートでない」「時代遅れ」「昭和のスキル」ととらえる風潮もあるようですが、人間関係のような脈々と続いていくものは、ほんの数年、数十年で変わることはありません。
あなた自身も、ダメ出ししかしない上司よりは、いい部分を認めてくれる上司のほうが、心を開きやすいものでしょう。今回もその人間心理を踏まえて、相手を少し持ちあげることで上司に「話しを聞こう」と思わせるのです。