新職場で「教わり上手」になる 仕事の質問3つの心得
エグゼクティブ層中心の転職エージェント 森本千賀子

気軽に教えてもらえる人には共通した長所がある(写真はイメージ)=PIXTA
4月を迎え、転職、あるいは異動や出向などで新しい職場に入っていく人も多いことでしょう。職場が変われば、仕事内容や仕事の進め方、システムやツールの使い方なども変わりがち。どこの職場にも、その職場ならではの細かなルールがあるものです。なかには明文化されていないものや、研修で教わらないような「暗黙のルール」もあるので、気をつける必要があります。
例えば、会議の資料は事前にメールで共有しておくのか、プリントして配布するのか、自分のデスクでおやつを食べてもOKなのか、NGなのかなど、明文化されていないルールにもいろいろあります。前の職場では当たり前にしていたことでも、「これってどうなのかな」と迷ってしまうことも多いものです。
そんなときにすぐ誰かに気軽に質問できる、そして、聞かれた相手も快く教えてくれるという関係を早く築いておきたいもの。そうすれば、無駄に戸惑う時間が減り、本来の業務で早くパフォーマンスを発揮できるようになるでしょう。そこで今回は、新しい職場で「教わり上手」になるためのポイントをお知らせします。
皆さんもこれまでに、後輩や新入社員から質問を受けた経験があるでしょう。その際、快く「教えてあげたい」と思える人と、何だかイラっとさせられる人という2つのタイプがあったのではないでしょうか。転職者を受け入れた経験がある人たちの声を聞くと、その差はこんなところにありそうです。
・快く「教えてあげよう」と思える人
1)いきなり質問するのではなく、「お忙しいところ申し訳ありません。今ちょっとお聞きしていいですか」といった気遣いの言葉がある
2)「一からすべて教えてください」と依存せず、「こういうやり方でよろしいですか」「私はこうしようと思うのですが、不都合はないでしょうか」など、自分自身でも考えたり、仮説を立てたりした上で質問する
3)「教えてもらって当然」という態度ではなく、「お時間を割いてくださり、ありがとうございました」などの言葉で感謝の気持ちを表す
・質問されて「イラっ」とする人
1)忙しくバタバタしているタイミングで、急ぎでない内容の質問をしてくる
2)こちらが丁寧に説明しているのにメモを取らない
3)同じ質問を何度も繰り返す
4)自分のミッションを超えた業務に関して質問してくる
これから新しい職場に入る皆さんは、ぜひこれらのポイントを意識してみてください。