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文実委員長のサーバントリーダーシップ

文化祭を裏方として支えるのが、高2を最高学年として組織される文化祭実行委員会(以下、文実)のメンバーだ。筑駒では、文実メンバーはあくまでも裏方であり、表に出て目立つようなことは少ない。しかし一大イベントを取り仕切るとあって、筑駒で一目も二目も置かれる存在だ。

2019年度の文化祭が終わった直後、委員長の斎藤蓮さん(以下、委員長)、副委員長の小林央空さん(以下、副委員長)、電力・器材部門長の八尾駿輝さん(以下、部門長)の3人に、筑駒の文化祭の裏話を聞いた。

――文実の主な役割はどんなことですか?

委員長 基本的には文化祭当日までの各デコのスケジュール管理です。あと重要なのは当日のタイムテーブルづくり。ほかにもホームページを制作したり、パンフレットを用意したりという準備も必要です。

左から、電力・器材部門長の八尾駿輝さん、委員長の斎藤蓮さん、副委員長の小林央空さん

左から、電力・器材部門長の八尾駿輝さん、委員長の斎藤蓮さん、副委員長の小林央空さん

――委員長になるための選挙活動みたいなこともあるんですか?

部門長 そういう政治的な動きは自治会のほうでやっています。各行事の委員会はどちらかといえば官僚機構的な性格が強いので、低学年から続いてきた組織の中から順当に幹部が決まっていきます。

――自治会が永田町で各実行委員会は霞が関なんですね(笑)。19年度の委員長として大切にしたことは何ですか?

委員長 文実のみんなが笑って仕事ができて、最後に「やって良かった」と思ってくれたらいいかなと思っていました。

副委員長 横で見ていて、それは実際成功していたと思います。リーダーがカリカリしてしまうと、人間関係がギスギスしてしまうことがあるので。

――立派なリーダーシップですね。

部門長 膨大な仕事をひとりで一気に片付けちゃうスーパーマンみたいな委員長もいるし、「これはこうやって」「あれはこうして」ってクールにテキパキ仕切る委員長もいるし、いろんなタイプのリーダーがいるよね。

――毎年のリーダーがそれぞれのキャラを生かして組織を回していくんですね。

委員長 基本的に筑駒の文実は「主役」になっちゃいけないんですよ。あくまでも縁の下の力持ち。高圧的なひとはダメだし、ルールで縛るのもダメ。どうすれば気持ちよくひとが動いてくれるかを考えられるひとでなければいけません。

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