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公立の場合、学区の広さが合格実績に大きく影響する。東京都は人口約1400万人だが、たとえば福井県は約80万人。全県から学力最上位層を集めたとしても母集団の規模がそもそも違う。小さい県は不利である。さらに九州など小学区制の地域ではさらに不利になる。

その点学区の制約がない私立は、県境をまたいで広い範囲から優秀な生徒を集めやすい。西大和学園、ラ・サール久留米大附設などには寮があり、生徒の出身地は全国区になる。

男子校トップ3は、開成東海。女子校トップ3は、桜蔭、四天王寺、豊島岡女子学園。共学校トップ3は洛南、西大和学園、渋谷教育学園幕張。いずれも私立である。

1学年の生徒数で割ると少数精鋭校が見えてくる

参考として、合格者数を卒業生数で割った合格率も出してみた。灘の81.7%と筑駒の75.9%が突出している。これは取材時に私が得る感覚と一致する。この2校の生徒集団には、他の名だたる進学校の生徒と比べても異質の知的鋭利さを感じるのだ。

合格率による順位も添えてみた。当然ながら400人を超える大規模校は順位が下がる。逆に、この合格者数ランキングトップ50には漏れるが、合格率では上位に来る学校を挙げておく。北海道の北嶺が37.8%で18位。石川県の金沢大附属が29.3%で25位。兵庫県の六甲学院が27.8%で28位。広島大附属福山が26.3%で29位。少数精鋭の学校と言える。

ただし、たとえば1学年約220人の灘が、開成と同じように1学年を400人に増やした場合に合格者数が326人(合格率81.7%)になるかといえばそれは考えにくいので、合格率による順位はあくまでも参考として見てほしい。

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