東大+京大+国公立大医学部 合格率のトップは灘
特別編(4) 教育ジャーナリスト・おおたとしまさ
光の当て方を変えれば輝く学校も変わる
東大合格者数ランキングはさまざまなところで目にする機会があり、その上位校は有名進学校として全国区の知名度を得やすいが、入試難易度では東大に匹敵する京大や国公立大医学部の合格者数によるランキングも合わせてみたり、合格率を計算してみたりすると、全国には他にもすごい進学校がまだまだあることがわかる。
最難関大学合格という観点から見ても、ちょっと光の当て方を変えるだけで見えてくる学校の顔ぶれが変わるのだ。ましてや学校の価値は最難関大学合格実績だけではない。さまざまな角度から光を当てれば、それぞれに個性的な学校を見つけられる。今回のこのランキングも、あくまでも光の当て方の1つでしかない。
お気づきの方も多いかと思うが、本連載に登場する学校は、基本的にこのランキングからピックアップされている。全国屈指の超進学校でありながら、あえて大学進学指導とは直接的に関係のない側面に光を当てるのが連載の趣旨である。
新型コロナウイルス感染拡大防止のための休校期間が長期にわたり、学校が再開されていてもなお「平常運転」ではなく、もともとの連載の趣旨に沿った取材ができないため、4回にわたってランキング記事を掲載した。10月からは通常の「進学校の素顔」を紹介する予定だ。
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