読めば心熱くなるスポーツマンガ10選 書店員が選考
6位 GIANT KILLING(ジャイアント キリング)
510ポイント奇跡に頼らないストーリー

6位 GIANT KILLING(ツジトモ・綱元将也)
プロサッカーチームのイースト・トーキョー・ユナイテッド(ETU)は成績が低迷。かつて在籍したスター選手でイングランドのアマチュアクラブを指揮していた達海(たつみ)猛を監督に迎える。最初は半信半疑だった選手も達海に巻き込まれ、格下による大物食い=ジャイアントキリングを狙う。
「監督の目線で描かれるのが斬新。天才プレーヤーや奇跡に頼らないのがリアル。クラブ事情やサポーターの思いなどチームとしての物語が読み手を引き寄せる」(犬塚冬子さん)。モーニングで連載中。
(1)ツジトモ、原案・取材協力/綱本将也(2)講談社(3)既刊55巻(4)650円+税
7位 おおきく振りかぶって
360ポイント徐々に深まるチームの絆

7位 大きく振りかぶって(ひぐちアサ)
西浦高校の新設野球部に集まった選手たちは皆1年生ばかりの10人。弱気で卑屈なピッチャーの三橋廉、リードが得意なキャッチャーの阿部隆也が組むバッテリーを軸に、高い素質を持つ田島や花井らのメンバーが女性監督・百枝の下で甲子園を目指すことに。
「バッテリーのちぐはぐな関係を中心にしながら、徐々にチームの絆を深めていくのが見どころ。丁寧な試合展開や心理描写で、マウンドの暑さや選手の息遣いが伝わってきそう」(渋谷孝さん)。アニメのほか舞台にもなり、人気を集める。アフタヌーンで連載中。
(1)ひぐちアサ(2)講談社(3)既刊32巻(4)630円+税
8位 少女ファイト
290ポイント少女たち 葛藤と成長

8位 少女ファイト(日本橋ヨヲコ/木内亨)
「あの日から友達は作らないって決めたんだから」。バレーボールで小学生で全国準優勝し、名門・白雲山学園中等部に進みながら、実力を隠し通そうとする大石練。あえて自分を抑えるのはなぜか……。葛藤を抱えながら成長していく少女たちの群像劇。
「熱くなれるバレーマンガ。エンターテインメント感、キャラクターを生かした面白さにあふれる。独特なタッチの絵もとりこに」(佐藤翔太さん)。イブニングで連載中。
(1)日本橋ヨヲコ、作画監修・木内亨(2)講談社(3)既刊16巻(4)630円+税
9位 MAJOR(メジャー)
280ポイント目標へまっすぐ突き進む

(C)満田拓也/小学館少年サンデー
父親のようなプロ野球選手になるのが夢だった主人公の茂野吾郎(旧姓・本田)が実の親の他界、けがといった苦境を乗り越え、メジャーリーグに挑んでいく半生記。
「幼少の頃から決して恵まれた環境で育ったわけではない主人公がまっすぐ目標に突き進む姿はカッコイイ。続編もあり、ひとつの物語を長く味わいたい人にお薦め」(日吉雄さん)。吾郎の息子・大吾が主人公の続編(2nd)が週刊少年サンデーで連載中。
(1)満田拓也(2)小学館(3)全78巻、2ndは既刊19巻(4)454円+税(2nd)
10位 JJM 女子柔道部物語
270ポイント憎めない主人公 思わず応援

10位 JJM女子柔道物語(小林まこと/恵本裕子)
北海道・旭川。カムイ南高校1年生の神楽えもは「痩せるから」という誘い文句に引かれ、柔道で世界の頂点を目指すようになっていく。「柔道部物語」を手掛けた小林まことさんがアトランタ五輪女子柔道61キロ級で金メダルを獲得した恵本裕子さんとご近所付き合いに。それをきっかけにタッグを組んで誕生した作品だ。
「強いけど、どこか抜けている、憎めない主人公を応援したくなる」(塚本浩司さん)。イブニングで連載中。
(1)恵本裕子、小林まこと(2)講談社(3)既刊8巻(4)640円+税