在宅では見えづらいチーム目標 雑談で「個人」感じて
オンライン時代のマネジメント術(上) オイシックス・ラ・大地 人材企画室室長 三浦孝文氏

オイシックス・ラ・大地 人材企画室室長 三浦孝文氏
新型コロナウイルスの影響で、多くの人がリモートワークを中心とする働き方へと変化してから早くも3カ月近くが過ぎました。第1波は収まりつつあるようですが、すべての人が満員電車に乗り、オフィスに集まって仕事を、というコロナ以前の働き方に戻ることはもうないでしょう。そんな「オンライン前提」のコミュニケーションが中心になってきた状況で、チームマネジメントにどう向き合っていくのか。今後ますます重要な課題となると考えています。
「朝礼」の前に「雑談」で関係性を作る
私自身、現在10人弱のチームマネジメントに携わっていますが、日々の業務でチーム運営をどうしていくか、試行錯誤している段階です。今の会社に入社してから約3年半たち、過去に上司から教わったことも踏まえ、オンライン前提のコミュニケーションが進む今だからこそ、改めて大切にしていることがあります。
それはまず、チームで仕事をする上でマネジメント側に大切なのは、チーム個々人の変化に敏感であること、だと考えています。よく言われてはいますが、やはり「雑談」が重要です。毎朝5~10分、チームメンバーとその日の動きを共有したり、必要に応じて他のメンバーに相談や依頼を行ったりする「朝礼」的な時間を設けていますが、こうした時間の前に、必ず「雑談」を入れるようにしています。
当初は私から意図的に雑談を入れていましたが、途中からチームメンバーが持ち回りで雑談をするようにしてみました。その日に話す人を決めて、話す内容はすべてお任せ。チームで仕事をするためには、前提の関係性、土づくりが大切で、その人の人となりがわかるだけでも仕事への入り方は変わってくるものです。
日々の体調や気持ちなど個人の状態は日々変わります。個人の状態が変われば、チームの状態も変わります。チームマネジメントは日々の個人やチームの変化に敏感であることが重要です。