適才適所に人をアサイン 日々並走してチームの成果を
オンライン時代のマネジメント術(下) オイシックス・ラ・大地 人材企画室室長 三浦孝文氏

オイシックス・ラ・大地 人材企画室室長 三浦孝文氏
次代を担う「旗手」は何を感じ、何を考えているのか――。日本経済新聞社が運営する投稿プラットフォーム「COMEMO」から、「キーオピニオンリーダー」が執筆したビジネスパーソンにも役立つ記事を紹介します。オイシックス・ラ・大地で人材企画室室長を務める三浦孝文さんに、今回はオンライン時代における個人のマネジメントの留意点について語ってもらいます。
<<(上)在宅では見えづらいチーム目標 雑談で「個人」感じて
前回はマネジメントに関わる身として、リモートワーク環境下のオンライン中心のコミュニケーションの中で、チームとどう向き合い運営していくかという視点について話しました。今回は続きとして、リモート環境下で「個人」にどう向き合っているか、マネジメントを受ける個人としての視点も入れつつ、心掛けていることをお話ししたいと思います。
個人マネジメントでもチームマネジメントでも変わらないこと
まず、前提として私が考えているのは「チームとどう向き合うか?」という視点におけるマネジメントと、「個人とどう向き合うか?」という視点でのマネジメントで、重要なポイントはそれほど大きく変わらないということです。
基本的にチームは個人の集合体ですから、個人に向き合わずにチームでの成果を考えることはできない、と思っています。
例えば、チーム内にちょっとした雑談をしやすい環境をつくっておけば、メンバー個人の現状を把握しやすくなって土台の関係性をつくるのに役立ちます。チームとしてのゴールやそこに至る道筋、必要なツールなどを明確に見える化しておくと、個々人が今どこに向かって日々の活動をしているのかが把握できます。チームで成果を上げるためのマネジメントにおいて、個人に対するマネジメントを切り離すことはできないのです。
つまり、「チームでの成果を上げるために何が必要か」という視点を常にもちながら、個人のマネジメントに向き合うことが大切です。