変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック

「第六檄」は会場との質疑応答。その最後に瀧本氏は「8年後の今日、2020年の6月30日の火曜日にまたここに再び集まって、みんなで『宿題(ホームワーク)』の答え合わせをしたい」と呼びかける。これが書名の由来だ。本書の刊行はその日に先立つ4月。刊行から4カ月がたつが、先週、本書を題材に講義を聴いた人たちがその後どんな人生を歩んだかを取材構成したテレビ番組が放送され、売り上げを伸ばした。「ビジネス書はこのところスマッシュヒットがない。それでもまずまずなのが新書。この本はその中でも息長く売れている」とビジネス書を担当する西山崇之さんは話す。

同調圧力から日本社会を考察する本も上位に

それでは今週のランキングを見ておこう。今週は取り上げた本に合わせて新書のベスト5を紹介する。

(1)恥ずかしい人たち中川淳一郎著(新潮新書)
(2)2020年6月30日にまたここで会おう瀧本哲史著(星海社新書)
(3)同調圧力鴻上尚史・佐藤直樹著(講談社現代新書)
(4)コロナ後の世界ジャレド・ダイアモンドほか著(文春新書)
(4)ソフトバンク「巨額赤字の結末」とメガバンク危機黒川敦彦著(講談社+α新書)

(紀伊国屋書店大手町ビル店、2020年8月24~30日)

1位は、ネットやメディア、市井で見かける恥ずかしい人たちを自省も含めて語ったネットニュース編集者の本。今回紹介した瀧本氏の本が2位だ。3位は作家・演出家の鴻上氏と評論家の佐藤氏が同調圧力を切り口に日本社会独特の生きづらさを対談で考察する。同数の4位にジャレド・ダイアモンド氏ら世界の知識人がコロナ後を考察した論集と、これからの世界経済と日本経済を金融の側面から悲観的に予測する本が並んだ。

(水柿武志)

新着記事

Follow Us
日経転職版日経ビジネススクールOFFICE PASSexcedo日経TEST

会員登録をすると、編集者が厳選した記事やセミナー案内などをメルマガでお届けしますNIKKEIリスキリング会員登録最新情報をチェック