変わりたい組織と、成長したいビジネスパーソンをガイドする

取得したのは自家用単発プロペラ機の操縦資格ですが、小型ジェットの副操縦士も国土交通省に申請したことでできるようになりました。なぜこんなことにおカネと時間をかけるのか、「誰もが空を気軽に安全に楽しめる世界を実現したい」という投資家としての目標があるからです。空の産業は物理世界における「最後のフロンティア」だと確信しています。

空のビジネスの「(リスクを恐れずに新規事業に挑む)ファーストペンギン」を目指している。

「自由は難しい、必ず責任がある。成果を上げないといけない。麻布では自由とは何かを教わった」と話す

「自由は難しい、必ず責任がある。成果を上げないといけない。麻布では自由とは何かを教わった」と話す

口先だけで、スマートフォンの次はドローンだ、空飛ぶクルマだといくら言って誰もピンとこないでしょう。ですから自らリスクをとり、小型ジェットを買い、操縦士になって空の素晴らしさを体現し、それを伝えようと考えました。投資家は「死に金」は一銭も出しません。10年先のリターンは見込んでいます。

本当は(米スペースX創業者の)イーロン・マスク氏のように宇宙ビジネスといいたいところですが、ロケットを飛ばすのは桁違いにおカネがかかる。ドローンは比較的に小規模な資金で事業化できるし、競争環境も有利だと判断しました。17年にドローン分野に特化した国内初の投資ファンド「DRONE FUND」を創設し、「空飛ぶクルマ」の開発を目指すスカイドライブなどにも出資しています。

麻布からSFCに進んでから、起業や投資を考えるようになった。

慶大環境情報学部の4期生として入学しましたが、同期や先輩後輩には起業家がたくさんいます。楽天やグリー、サイバーエージェントなど新興IT企業の歴代経営陣もSFC出身が多いですね。1期先輩のカヤック社長の柳沢大輔さんも当時から親交があります。

麻布の頃から自由を謳歌していましたが、そのためにはおカネを稼ぐ必要があります。SFCではホームページやCD-ROMの制作などで、チームで月100万円以上稼いでいました。当時から起業を考えていましたが、人生こんなに甘いはずはないと思い、大企業を一度経験してみようとリクルートに入りました。「3年間だけお世話になります」とわがままを言って入社しましたが、実際には2年9カ月で退職。その後、携帯電話向けゲーム事業の現在のKLab(クラブ)創設に携わり、そこでコロプラ社長となる馬場功淳さんと出会いしました。

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