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自作を事例に語る要諦

「森の木琴」はどんな好きから着想されたのか。10年にわたるホンダのブランディングキャンペーンで語った「ちょっといい未来」とは……。魅力的な事例から語られるクリエイティブの要諦は、論理をよりどころに仕事を進めている人には目からうろこの話だろう。だが、読んでいるうちにこうしたプロセスは何もクリエイティブに限ったことではないことがわかってくる。新製品開発でも人材獲得でもデジタルトランスフォーメーション(DX)でもいい。目の前の仕事のヒントになる、ロジカル系のスキルや思考法からは見えてこない発想の手がかりが得られるはずだ。

「入荷直後から4週にわたって1位だった。この書店はクリエイティブ関係の来客が多いこともあって、みんなこの本を買っていった感じ」と同店でビジネス書を担当する本田翔也さんは話す。

1位に山口周氏の『ビジネスの未来』

それでは、先週のベスト5を見ていこう。

(1)ビジネスの未来山口周著(プレジデント社)
(2)ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門原野守弘著(クロスメディア・パブリッシング)
(3)アイデアのつくり方ジェームス W.ヤング著(CCCメディアハウス)
(4)本当の自由を手に入れる お金の大学両@リベ大学長著(朝日新聞出版)
(5)いちばんカンタン! 株の超入門書 改訂2版安恒理著(高橋書店)

(青山ブックセンター本店、2021年2月15~21日)

1位は、2月初めに本欄の記事「ビジネスは歴史的使命終えた? 未来考える刺激的論考」で紹介した山口周氏の新著。著者イベントを開いたことでトップに躍り出て、紹介したクリエイティブ論が4週連続の1位から2位に順位を下げた。3位はテレビなどで活躍するメンタリストDaiGoさんの推薦で注目を集めるアイデアの作り方の本。4位と5位には息の長い売れ筋のお金の本と株式投資の入門書が並んだ。

(水柿武志)

ビジネスパーソンのためのクリエイティブ入門

著者 : 原野 守弘
出版 : クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
価格 : 1,738 円(税込み)

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