英語は身体で覚えよう 手帳の予定は英単語で書き込む
仕事の英語手帳から初めてみよう(上)

前回は「ネーティブ発想の英語ライティング」というテーマのもと、「Rules and a Good Style 異文化理解」と題してお話ししました。そこでご紹介したのが次の「英語表現 7つの基本ルール」です。
(1)表現はストレートに
(2)KISSの法則 = シンプルに
(3)常に主語を意識する
(4)より具体的に、より言葉で詳しく
(5)謙遜 < 自尊心
(6)日本語は縦、英語は横
(7)ジョークやユーモアの心
このルールをもとに「書いて話せる サリー先生の英語術」の連載を進めていきますので、心に留めておいてください。
英語手帳から始めてみよう
今回は英語手帳の書き方です。
皆さんはスケジュールなどをどのように管理していますか? 最近はスマートフォンやデジタル機器を活用している人も多いと思いますが、「英語を話せるようになる」という目標のためには、アナログな手帳に英語を書くことをお勧めします。
英語を覚えるためには、まず英語を使うことを始めること。そして、それを続けなくてはいけません。英語を話せる人はただただ、英語を使うことを続けてきた人、継続してきた人です。日常生活の中にルーティンのように組み込む工夫が必要です。
私は英語講師なので、どうしたら生徒さんがモチベーションを保ち、英語学習を嫌にならずに続けられるかということをテーマに、長年研究し、色々と試行錯誤を重ねてきました。そして一つわかったことがあります。それが、手帳にスケジュールを英語で書くことで、ライティング能力だけでなく、英語のスピーキング能力を高められる――ということです。
私の授業では、生徒さんにホームワークとして手帳や日記を書いてもらい、それをもとに最初の5分間、フリートークをしています。色々な方法を試してきましたが、この手帳・日記ライティングによる学習法が、発話の上達が最も速いのです。
仕事手帳もまずは単語から
日本人の勉強法はどちらかというとインプットに偏りがちで、アウトプットが少ないように思えます。また受験勉強の経験からか、単語を覚えようとすると、単語集などを頭から覚えようとしがちです。
ええ、単語は大事です。でも入学試験や資格試験に出てくるような難しい単語を覚えても、実際にはなかなか使えないですよね。私自身、これは何回も失敗をしています。
どうせなら、使える英単語を覚える方が効率的です。つまり、自分サイズの単語、日常に根付いた英単語を覚えて使えるようにしていくのが英語習得の早道なのです。書けないことはなかなか口から出てきません。まずは「書いて覚える」を繰り返すために手帳に予定を英語で書いてみましょう。