勉強嫌いの純ジャパ 短期でTOEIC満点の英語学習法
意外と英文法ができていない人も
ATSUさんは点数が伸び悩む人に関して4つの理由を指摘する。まず(1)そもそも英文法などの基礎力が足りていない。基本的な英文法は高校までに学習するが、「関係代名詞の使い方など分かった気になっていて、意外と理解できていない人が多い」という。自分が理解しているかどうかを判別するには、「第三者に口頭できちんと説明できるかどうかで試してみたらいい」とアドバイスする。
次のポイントは(2)TOEIC用の英単語の知識不足。「自分もそうだったが、日本の学校教育では、アカデミックな英単語は学習するが、ビジネス系の英単語はあまりやらない。例えばTOEICでは tidy up(整理整頓する)などの単語はよく使われるが、受験英語にはあまり出てこない」。英文法と単語を取得した後に必要なのは(3)問題を解くテクニックだ。「リスニングの場合は問題文を先読みする必要がある。そのためには速読力をつけた方がいい」という。最後は(4)模試に何度も挑み実践的な演習を繰り返すことだ。1問に3秒とか、時間配分を計算しながら問題を解くのが大事だという。
TOEIC600~700点クラスの大学生やビジネスパーソンの場合、「(3)や(4)は認識していて、ひたすら模試を解くことに時間を割く人が少なくない。しかし、肝心の(1)や(2)が不足している人は多い」とATSUさんは指摘する。
ヴァーサントでも満点 ネーティブ顔負けのスピーキング力
日本でもリーディングやリスニングの能力を磨き、TOEICで高得点を取るビジネスパーソンが増えている。しかし、欧米の経営人材と対等に交渉できるほどのスピーキング力を備えた人は極めて少ない。その点、ATSUさんの場合、国際的なスピーキングテスト「VERSANT(ヴァーサント)」でも80点満点を取っている。日本人の平均点は38点で、ネーティブでも簡単に満点はとれないと言われる。

ATSUさんは、ネーティブ顔負けのスピーキング力もある。
ATSUさんは「ヴァーサントは自宅でもオンラインで試験が受けられ、結果もすぐに出るので非常に便利。TOEICのようなクリアな発音ではなく、少し濁ったようなより自然な発音で相手側が話しかけくるので、その分、リアリティーがあり、実践的だ」と評価する。ATSUさんのスピーキング力はネーティブも顔負け。米国や英国、オーストラリアの英語の発音を巧みに使い分けられるレベルにある。