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リモートワークの合間に5分だけ「体育の時間」を入れる

リモートワークが多くなって一番の問題は「動かなくなること」。

通勤して、オフィスで仕事をしているだけでも、じつはけっこうな運動量になっています。駅まで歩く、駅の階段、職場でも会議室へ移動したり、人と会うためにちょっとした移動をするなど、案外動き回っているものです。

しかし、リモートワークになると、これがごっそりなくなります。

そこでオススメしたいのが、1日のスケジュールの中に「体育の時間」を設けることです。それも30分、1時間たっぷりやるのではなく、「5分の運動」を1日に3~4回ほど、予定として組み入れてしまうのです。

リモートワークの場合、こうしたちょっとした時間の使い方は、むしろ融通がきくはずです。

その5分で何をやるか。ここでオススメがふたつあります。

まずひとつ目が「ひとつだけストレッチ」です。

肩甲骨を伸ばすなら、そのストレッチだけ。ふくらはぎや股関節を伸ばすなら、それひとつだけを丁寧にやる。ここがポイントです。

1日に4回やるなら、4つの箇所がストレッチできれば、それでOKです。

ストレッチというと、身体中のあちこちを伸ばそうとする人がいますが、ここで提案している「5分の体育の時間」では、その必要はまったくありません。

いろんなストレッチをやろうとすると、どうしても雑になりますし、そもそも時間がかかってしまいます。

あくまでも「スキマ時間」に体を動かす習慣を取り入れるのが大事なので、時間がかかるのはダメです。その習慣そのものをやめてしまうことにもなります。

だから、とにかくひとつだけ。ここが大事なポイントです。

スキマ時間に体を動かす「体育の時間」のふたつ目のオススメは、「ゆっくりと10回だけスクワットをする」こと。これを「ひとつだけストレッチ」のあとに行います。

まず、体をゆっくりと沈めていって、太ももに「負荷がかかってるな」というところにきたら、またゆっくりと戻していきます。個人の体力、筋力にもよりますが、基本的にそれ以上、深く沈める必要はありません。

※書籍の『整える習慣』(日経ビジネス人文庫)では、「身の回りの整え方」「時間の整え方」など8つの章で整え方を紹介しています。「体の整え方」の章は、ほかにも〈入浴法。お湯は39度、全身浴5分+半身浴10分〉〈週一日は睡眠の日をつくる〉など、11の体の整え方を紹介しています。

 小林弘幸
 順天堂大学医学部教授。1960年埼玉県生まれ。順天堂大学大学院医学研究科修了後、ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任。自律神経研究の第一人者としてプロスポーツ選手、アスリート、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に携わる。

整える習慣 (日経ビジネス人文庫)

著者 : 小林 弘幸
出版 : 日本経済新聞出版
価格 : 880 円(税込み)

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