医師の平均年収は1477万円、うち12%はアルバイト収入
医師の年収・転職調査2013
日経メディカル オンラインが実施した、「医師の年収・転職調査2013」から、勤務医の平均年収は1477万円と判明した。医師不足という状況を反映してか、自分の給料に満足している医師は意外と増えている。医師の年収・転職に関するアンケートから、こんな結果が見えてきた。

図1 主たる勤務先からの年収に対する満足度
今の勤務先の給与に満足しているか? ストレートな質問をぶつけてみたところ、勤務医(840人)の6割が「満足」していた(図1)。
これは日経メディカルオンラインおよび日経メディカルキャリアが2013年5月に実施した医師の年収についてのアンケート結果[注]。08年から5回にわたって行ってきたアンケートだが、給与について「現状で満足」という回答が半数を超えたのは今回が初めてだ。
1500万円が満足・不満の分岐点?
回答した勤務医840人(平均45.6歳)の年収総額は平均(以下同)で1477万円。主たる勤務先からの給与に限ると1293万円。11年の前回調査では年収総額1458万円、主たる勤務先からの年収1274万円だったので、いずれも微増している。
これまでの調査結果を見ると(図2)、勤務医の平均年収は09年以降、徐々に増加し、内訳を見ると主たる勤務先の給与の伸びが比較的大きくなっている。
満足度と年収との関係を見てみると、「もらい過ぎ」と回答したわずか10人の年収総額は1945万円。「現状に満足」の477人では1563万円だった。これに対して、「不満」な295人の年収は1355万円、「かなり不満」な58人の年収は1318万円だった(図3)。診療科の違いや勤務の密度など、満足度を左右する要素は色々あるだろうが、1400万~1500万円付近に「満足の壁」がうっすらと見えるようだ。

図2 2008 年以降、5 回の調査結果をまとめた

図3 勤務医の集計結果。1400万~1500万円付近に"満足の壁" があることがうかがえる