資格やスキルでどう稼ぐ? 成功女性4人がした工夫は
キャリアコラム【ケース4 独立】
<コロナ禍で育休復帰できず、失業を経験…。習得したウェブデザインのスキルを生かしフリーランスとして独立!>

東京都在住
夫と子どもの3人暮らし

以前は留学生のキャリア支援を行う会社に勤務していた佐久間直未さん。育児休暇に入り、始めたのがウェブデザインの勉強だ。「会社のサイトのリニューアルの必要性を感じており、復帰後に役立つようスクールに通い始めました」。ところが、コロナ禍で留学生が激減。失業を経験することに…。
転職活動も行ったが、学んだ知識を生かせる仕事内容や勤務時間など理想の働き方を実現するため、独立を決意。徐々に仕事も増え、半年で目標としていた月20万円以上の収入に到達した。「まずは実績づくり。小さな仕事も積極的に取り組んだことが、次につながりました」。
Nintendo Switchのエクササイズ系ゲームで体を動かすのが息抜き。「お昼ごはんの後などに体を動かして、リフレッシュしています」。

【こうして仕事につなげました!】
まずは家族や知人から小さな仕事を受注
フリーランスの第一歩は、親戚や友人に「起業した」と伝えることから始めた。安価でも経験のために作らせてほしいと頼んだところ、「ウェブリニューアルを考えている知り合いがいる」「動画のサムネイルの外注を考えていた」といった仕事が舞い込んだ。

独立当初、知り合い経由で受注した動画サムネイル(左)。ウェブ制作の仕事の依頼も徐々に増えていった(右)
現場でニーズのあるスキルを追加で習得し、アピール
ウェブデザイナー職を目指した転職活動で分かったのは、スクールのカリキュラムには含まれなかったソフトウエア「WordPress」の経験が重視されること。そこで追加の講座を受講したり、書籍で勉強したりして、スキルを習得。仕事の幅を広げた。

追加受講などやるべきことをリスト化し、終わったら消すことで、やる気を高めた(左)。フリーになって半年でスケジュールもびっしり埋まるように(右)
【スキルの取得で「稼ぐ力アップ!」のコツ】
スクールで習ったことを実際の仕事に置き換えて試作
授業は自宅で復習。テキストをそのまま読み返すのではなく、当時の会社のホームページの修正作業に当てはめることで理解を深めた。

「テキストに出てくる難しい用語や技術も、実践してアウトプットすることで習得できました」
LINEのKeep機能を使ってすきま時間に勉強
子育てをしながら学習時間を確保するために、LINEのKeep機能を活用。役立ちそうなサイトや動画を見つけると、保存した。

「子どもを寝かす際にベッドでスマホで読み、寝ついたら書斎のパソコンで実践しました」
スクールが終わっても情報のアップデートをやめない
実際に仕事を始めて感じたのは「知識の習得には終わりがない」ということ。新しいツールやデザイントレンドの勉強を続けている。

仕事で分からないことがあると、本などで調べ、自分のものにしていく
(取材・文 工藤花衣/御船晶子=日経ウーマン編集部、写真 武藤奈緒美=ケース4)
[日経ウーマン 2021年9月号の記事を再構成]