女子ゴルフ黄金世代って? 情報ツール進化で花開く
ニッキィの大疑問
「密」を避けやすいゴルフは人気が戻りつつある(写真はイメージ) =PIXTA
「若い選手が大活躍する女子ゴルフの日本ツアーが盛り上がっているね」「人気のけん引役となっている1998年度生まれの選手たちを『黄金世代』と呼ぶそうね。その年に育った秘密はあるのかな」
女子ゴルフの黄金世代と、その下の若い世代の台頭についてバーチャルキャラクター、日比学くんと名瀬加奈さんが串田孝義編集委員に聞きました。(記録は10月末現在)
日比くん「黄金世代の活躍はどれほどなのですか」
10月末、関東地区で行われたゴルフの女子ツアーの試合は新型コロナウイルスの緊急事態宣言が明けて上限3千人の制限付きながら観客動員を再開しました。チケットは完売。プレーオフの激闘をイーグルを決めて優勝したのが渋野日向子選手でした。
2019年の全英女子オープンというメジャー大会で、海外初出場初優勝という快挙をやってのけた渋野選手は、10月末の勝利が国内ツアー通算6勝目。11月に23歳となる同選手は98年4月~99年3月の98年度生まれ。社会のあらゆる現場で人材の当たり年を「ゴールデンエージ」「黄金世代」などと呼ぶけれど、日本の女子ゴルフ界では渋野選手を含め、これまで9人のツアー優勝者を輩出、国内でのべ30勝以上を挙げている98年度生まれが黄金世代と呼ばれるようになりました。
名瀬さん「その年にどんな意味があるのですか」
「黄金」誕生のきっかけは14年4月のKKT杯バンテリンという大会で98年7月生まれ、当時高校1年生のアマチュア、勝みなみ選手が15歳293日という史上最年少で優勝したことです。勝選手は高校3年間、2勝目を目指しプロの試合に挑戦を続けます。
当時は岡山県の高校のゴルフ部で活動していた渋野選手は「その頃、勝みなみといえば『やべーやつ』。まったく別世界の人だった」と笑いながら振り返ります。とはいえ勝選手の登場以降、プロの試合に出るアマチュアは堂々と優勝を目標に掲げるようになり、ついに畑岡奈紗選手が高3で日本女子オープンを制したことで世代の台頭が決定的となりました。