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Jクラブの価値、さらに伝える

「僕がチェアマンになったのは、そんなJクラブの魅力や価値を、さらにより多くの人に伝えるためという気がしている。その役割をいかに果たすか、今は中身や方法をさらに整理しているところ」

――札幌の社長時代はラジオやテレビで自分の番組を持ち、サポーターに共闘を呼びかけ、ファンの拡大に努めた。今後それを全国規模に拡大していく感じですか。

「コアなサポーターは一番身近にいてクラブを勝たせてくれる、成長させてくれる存在。僕からすると仲間という感覚。それを伝え、分かち合うために『フットボールは作品』という言葉をよく使う」

「サポーターの声が響くスタジアムの空気感は楽しい雰囲気づくり、ゲームの中身にも直結する。作品を構成する大切な要素であるサポーターと、どうやったら同じ方向に進んでいけるかで、リーグとクラブの未来が変わってくる。地域や社会との連携も大事にしたい。そことの関係がより深まれば、作品に参加する人がさらに増え、クラブはより強く大きくなり、拡大のスピードも上がるはずだ」

札幌社長時代の野々村氏(2013年撮影)

札幌社長時代の野々村氏(2013年撮影)

――93年Jリーグがスタートした時、クラブの数は10だった。今はJ1からJ3まで58クラブもある。あらゆる議論が総論賛成、各論反対になりがち。そこをどうまとめていくつもりですか。

「それでも、みんなで話し合うのがJリーグの良さ。考え方の原則、優先順位があいまいだと方向が定まらないので、フットボールが良くなるということはどういうことかをうまく言語化しピン留めして、その解像度を上げていきたいと考えている」

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