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40歳からのキャリアを考える「初めの一歩」とは?

将来のキャリア不安に向けて行動を始めるといっても、「何から始めればいいかわからない」という人が多いのが実情です。確かに何の戦略や目的もなく、やみくもに動き始めても、ロスが多くなってしまいます。

自分のキャリアを、目先だけではなく、中長期で考えるためには、まず以下のことから着手することをお勧めします。ここでは、キャリア不安をきっかけに何らかのアクションを起こして、キャリアの軌道を切り替えること=キャリアチェンジすることを目的とするケースを想定しています。

キャリアチェンジを考える前に整理しておくべきこと

(1)自分はなぜキャリアチェンジをしたいのか?

そもそもキャリアチェンジを考えるきっかけになった事実やキャリアチェンジの目的を、言葉として記述し、明確化しておく

(2)自分にとってのキャリアチェンジとは何をどうすることを指すのか?

たとえば経験してきた業界以外に転職することなのか、未経験の職種に転職することなのか、または社内で部署を異動することなのか、起業・独立することなのか、学位や資格を得るために再び学生として学び始めることなのか。この定義や目的も言葉として残しておく。

(3)自分は本当にキャリアチェンジをしなければいけないのか?

もし行動を起こさなかったとすれば、どんな45歳、50歳、55歳がやってくると予想されるか。キャリアチェンジのための行動を起こさないという選択は本当にないのか。

(4)キャリアチェンジすることで失う可能性があるものがあるとした場合、許容できることは何か?

たとえば、積み上げてきた経験を捨てることになり、役職や年収がダウンする。人間関係をゼロから構築する必要がある。キャリアチェンジの内容によって発生するトレードオフはどんなものが想定されるのか。それは許容できるものなのか?逆に許容できない条件があるとすればそれは何か。

(5)もし、キャリアチェンジをしなければいけないと考えているとした場合に、許容できない条件が避けられない場合、キャリアチェンジをするか、しないかの判断をどうするか?

キャリアチェンジをしたいと考えているが、許容できないトレードオフが避けられないことが分かった場合、その葛藤にどう対応するのか。

将来に向けてのキャリア不安があり、行動を始める際の「初めの一歩」で自問自答すべきことは上記の通りです。40歳からのキャリア再構築には、多かれ少なかれ、「せっかく積み上げてみた経験やスキルをゼロリセットするというサンクコスト(埋没費用)」が発生します。

堂々巡りのループに陥らないためにも、この5つの観点で、前提を固めてから次のアクションに移ることでスムーズに検討を深めることができると思います。

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