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現職場で異動希望も一手 転職せずに働きがいも

例えば、今は営業部門にいるけれど、自分には向いていないと感じていて、未経験の事業企画の仕事に関心があるとしましょう。「企画職って面白そうだな」とぼんやり考えているだけではなく、実際に企画書を作ってみて、事業企画部門の部長などに「良いか悪いか、意見だけでも聞かせてもらえませんか」と頼んでみるのはどうでしょうか。

初めは完成度の低い提案であってもいいのです。働いてみたい部署の上司に自分の思いを知ってもらうだけで意味があります。助言をもらったり、それを基に改良した企画書をまた持ち込んだりしているうちに、新規プロジェクトを一緒にやらないかと声がかかったり、社内異動が実現したりするかもしれません。それで、自分の強みがより発揮できるようになり、働きがいも感じられるようになれば、必ずしも転職しなくてもいいわけです。

現状を変えるために何ができるかを考え、行動するのが第一歩

現状を変えるために何ができるかを考え、行動するのが第一歩

もし、社内で行動してみた結果として異動などにつながらなかった場合でも、行動に移したことは全て実績としてアピールできます。同じ未経験転職でも「やってみたいという思いがあるだけの人」と「実際に行動してみた上で、環境を変えたいと考えている人」では、採用担当者が受ける印象が全く違うであろうことは想像できますよね。

そもそも、「CAN」と「LIKE」が両方満たされる領域で働けている人は、とても幸運だと思います。「苦手な上に好きではない」「得意だけど好きではない」「好きだけど得意ではない」といった領域で働いている人の方が多いでしょう。その状況を変えるには、職場から言われたことをやっているだけではなく、変えるために何ができるかを考え、行動に移してみるのが第一歩だと思います。

寺沢伸洋(てらさわ・のぶひろ)
1976年大阪府生まれ。東京大学経済学部を卒業後、日系メーカーで17年間勤務。経理、営業、マーケティング、経営企画などさまざまな部門を経験し、半年間の英国留学後、GAFAのうちの1社に転職。2021年9月末で退職。著書に『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』『GAFA部長が教える 自分の強みを引き出す4分割ノート術』ほか。

(ライター 加藤藍子)

(上)40歳でGAFAに転職→年収3倍 4年でリタイアできた理由

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