複数条件でExcelデータを集計、多面的に分析する方法
実例で学ぶ! Excel関数・数式講座「販売記録」(1)
ビジネススキル数式中で条件を直接指定できるのは○○IFS関数のメリットだが、逆に、条件をいろいろと変えてみたい場合にも、いちいち数式を修正する手間がかかる。そこで、INDIRECT(インダイレクト)関数を組み合わせて、別の範囲に指定した2つの条件で集計できるようにした(図13、図14)。

図13 前の例のように数式中に集計の条件を組み込むと、条件を変えて集計したい場合、そのつど数式自体を修正する必要がある。各関数とINDIRECT関数を組み合わせることで、上側の表で指定した条件を参照して、該当する集計結果を求められるようになる

図14 上側の表で、「条件1」と「条件2」の対象となる列名と、条件となるデータをそれぞれ変更した。ここでは両方「年齢」列を対象に、30以上かつ 40未満という条件を指定している。この変更に従って、「件数」「合計金額」「平均年齢」の結果も変化する
このように集計の条件を別表で指定するのであれば、「データベース関数」を利用する方法もある(図15)。○○IFS関数のようなAND条件だけでなく、OR条件での指定も可能だ。

図15 別表として入力した条件を参照するのであれば、「データベース関数」を利用することで、集計条件をより細かく複 合 的に指定できる。条件を指定する「検索条件範囲」の形式には一定のルールがあるが、数式で使用する関数の書式はどの処理でも共通だ