複数条件でExcelデータを集計、多面的に分析する方法
実例で学ぶ! Excel関数・数式講座「販売記録」(1)
ビジネススキルデータベース関数の引数の書式は、基本的にすべて同じ。「検索条件範囲」には集計対象の表と同じ列見出しを使用し、横に2列並べると、AND条件の指定となる(図16)。ここでは○○IFS関数の例と同じ条件で、DCOUNT(ディーカウント)関数で「売上額」列の該当する行の数値の個数を、DSUM(ディーサム)関数でその数値の合計を、DAVERAGE(ディーアベレージ)関数で「年齢」列の平均を、それぞれ求めている(図17〜図19)。

図16 データベース関数を使用するには、あらかじめ検索条件範囲を作成する必要がある。元データの表と同じ列見出しを使い、その下に条件の値を指定する。複数の条件列を横に並べた場合、そのすべての条 件に該当する行のデータが 集 計対象となる(AND条件)

図17 DCOUNT関数では、引数「データベース」で指定した表の範囲(見出し行も含める)の中で、引数「条件」で指定した検索条件範囲の条件に該当する行の、引数「フィールド」で指定した列の数値の個数を求める。ここでは、2つの条件を満たす行の「売上額」列の数値の個数を数えた

図18 DSUM関数は、引数「データベース」で指定した表の範囲の中で、引数「条件」で指定した検索条件範囲の条件に該当する行の、引数「フィールド」で指定した列の数値の合計を求める。ここでは、2つの条件を満たす行の「売上額」列の値を合計した

図19 DAVERAGE関数は、引数「データベース」で指定した表の範囲の中で、引数「条件」で指定した検索条件範囲の条件に該当する行の、引数「フィールド」で指定した列の数値の平均を求める。ここでは、2つの条件を満たす行の「年齢」列の値の平均を求めた