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スピーキングはリスニングより実は簡単?

英語での会話は、リスニングとスピーキングで成り立っていますが、ここで質問です。英語のリスニングとスピーキング、皆さんはどちらが得意でしょうか? 受動的なリスニングはなんとかいけそうだけれど、いざスピーキングとなると緊張する、という意見が多そうですが、こう考えたらいかがでしょう。

もし事前に準備をしておくのであれば、スピーキングは話す内容から単語選びまで自分が主導権を握れます。反対にリスニングは、相手が話題も単語も文法も発音も選びます。クイズを出す側の方が出される側より有利というのと似ています。

リスニングに比べて、自分のペースでまずは切り出せるスピーキングは、知っている話題、知っている文法、知っている単語でシンプルに話せばいいと考えれば気が楽になりませんか。

まずは口火を切るのが楽

さて、では、できるだけ簡単に英語の雑談をするちょっとした方法をご説明します。

英語に限らずですが、人が集まる場で、まだ誰も口火を切っていない冒頭に言いたいことを話してしまうのが実は一番楽という、ティップスがあります。これはもちろん、英語でも同様です。

英語話者の話を受けて、さらに英語で展開するというのは、かなり難しいことでもあります。自信がないならまずは冒頭に、パッとしゃべってしまう。その後は流れに任せていけば、なんとなく格好もついたりします。

この連載をお読みになっているのは、それなりの経歴のあるビジネスパーソンの皆さんだと思いますので、話がそれなりに盛り上がれるネタの1つや2つはあると思います。繰り返しになりますが、それを英語で話せるようにしておけばいいわけです。

とにかく、持ちネタを作っておくのが、1つの楽な方法なのです。普段から、雑談の話題をちょっとずつ準備して英語に訳して覚えておきましょう。最近はAIの発達で自動翻訳機の精度もかなり向上していますから、ツールもうまく活用して英語雑談の世界を乗り切ってください!

黒沢敏浩 管理職・専門職・グローバル人材の転職に強い人材紹介会社のジェイエイシーリクルートメント(JAC)でマーケット研究などを担当し、ホワイトカラー転職市場や給与の分析などで約20年の経験を持つ。人材サービス産業協議会「外部労働市場における賃金相場情報提供に関する研究会」委員や日本人材マネジメント協会執行役員「人事(HRM)の投資対効果(ROI)」担当も務める。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。国家資格キャリアコンサルタント。ISO30414リードコンサルタント。

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